5月の大型連休あたりに
「だるいなぁ」などというと、
「五月病なんじゃない?」
などと言う会話、昔からありますよね?
でも実際には どんなものなのか
いまいちピンとこないものです。
本当にそんな病気あるのでしょうか・・・
一体その正体は なんなんでしょうか。
【五月病の正体】
「病」とはありますが 病気単体の名前ではありません。
実はこの季節に多く見られる「自律神経の乱れ」からくる症状の総称だったのです。
そして五月病、
軽くみてはいけない と言う面から解説いたしますが、
記載内容に下手に当てはめてしまうことで、体調に不安を増すことも考えられます。
あくまでも 参考 としてご覧いただき、
気になる方は、ご自身の解釈で判断せず、
医療機関の受診を行うことを前提にお読みください。
【どんな時に?】
文字通り「5月」に起こりやすい傾向があります。
なぜかというと
◆冬からの春にかけての気温差に適応するため、自律神経が体温調節に労力を割く
◆日本の春は環境の変化があることが多い
- 卒業
- 入学
- 入社
- 転勤(引っ越し)
- クラス替えや部署移動
などなど、新たな環境で、新たに始める○○や新たな人間関係を築かなくてはならなかったりと、
意外とストレスが多い時期だからなんです。
個人差はありますし、タイミングなんかもあったりはしますが、
色々うまくいかず、これらのストレスが大きくのしかかり不調となって現れてくるのが、
傾向として5月の連休後ぐらいからになってます。
【どんな人が?】
これは 老若男女 誰にでも その可能性はあります。
ですが言われている特徴として
- 几帳面で完璧主義
- 優等生
- 内向的で孤立しがち
- 気を遣いすぎてしまう
- 周囲の目や評価をすごく気にする
- 不安を感じやすい
- 極端な人見知り
- 不満を感じやすい
- 趣味がない
あくまでも傾向ですが、このようなタイプの方は環境の変化によるストレスは受けやすいようです。
【どんな症状が?】
これは日常よくある症状と見分けがつきにくい軽度なものから
医療機関へ頼らなければならない深刻なもの
まで多岐にわたります。
また症状の現れ方や、症状の回復などには、
個人差もとても大きいもの となりますので、
参考程度にご覧ください。
- ダルさ
- やる気がない
- 大好きなことであってもやる気がしない
- イラつき
- 緊張感が抜けない
- 睡眠トラブル(寝付きが悪い・途中で目が覚める・寝た気がしない)
- 胃腸の不調
- 頭痛・肩こり・腰痛・めまい
- 吐き気
- 太る/痩せる
- 食欲がない/食べ過ぎ
- 月経周期の乱れ
- 記憶力の低下
- 注意力や集中力の低下
- 決断力の低下
などです。
「ストレスによる症状」と言えますが、
これらは日常よくある一時的な症状と見分けがつきにくい
と言い換えることもできます。
月経周期の乱れなとの女性特有な症状の場合は婦人科へご相談いただくのが良いですし、
経験したことがない症状やその期間など、
不安に感じるようでしたら、心療内科への受診が良いでしょう。
※注意※
上記の症状に当てはめてしまい 必要以上に神経質になる必要はありません。
ですが、五月病 と言われる物の中には、
社会生活に支障をきたしてしますものもあると言うことを知っていただき、
正しく向き合って改善へ繋げることが重要な場合もあると
言うことを覚えておいていただきたいと思います。
【原因は】
自律神経の疲労 ◇冬から春の気温差にカラダを適応させるため ◇環境変化による疲れ
冬から春の気温差など、カラダが適応するために体温調整を頑張ります。
体温調整は自律神経のお仕事ですが、やはり仕事が多ければ疲労はするんです。
またこの時期は
卒業 入学 入社 転勤 新たな人付き合い
などと、それに伴う
慣れない場所での活動や慣れない新たな事
のオンパレード。
このような環境での活動には、体も精神も負担がかかり不調が現れることが多いとされています。
【自分で予防 そのケアの方法と?】
私たち鍼灸指圧の治療現場にも不調を抱えた方が施術を受けにいらっしゃいますが、
正直、日常生活や性格をある程度知っている方でも、
その原因と今後の症状の行方については予測がつきません。
環境や状況に 良くも悪くも変化があれば、それなりに結果が変わってしまう からです。
治療師ができることは限られていますが、
ご自身できる予防や対策、そして軽減を期待できる方法
もあります。
それは
気持ちにも体にも影響を受けにくい健康づくり
が重要で
体力(筋力)の維持増進
疲労改善
気分転換
がとても大切になってきます。
そのためには
- 適度運動で、体力の維持・リフレッシュ・カラダの機能維持
- 適切な睡眠時間と、良質の睡眠
- 気分転換やリラックスさせることで、良質の睡眠・気持ちのリフレッシュ・疲労の軽減
またストレスコントロールにも繋がり、良質の睡眠・カラダの機能維持にも繋がります。
などが挙げられ、心身の健康 が 五月病も抑止 に期待できるのです。
【毎日の生活にちょい足しケア法】
毎日続けることができる簡単なものをおススメをご紹介いたします。
運動のおススメ
①ウォーキング
平坦な場所だけではなく、坂道や階段などは更にgood。
緑が多いとことでは森林浴の効果でメンタルヘルスにも良い影響があると言われますので、
体力にあわせt、コースを選んでみるのもいかがでしょう。
転倒や事故にはお気をつけくださいっ‼︎
②スクワット
ここでは 安全で負荷を回数で変化させていく方法です。
・椅子の背もたれに 両手をのせる
➡️骨盤の広さに足を開き、つま先はやや外側に向ける
➡️ヒザがつま先より前に出ないように、まっすぐ目にスクワットを行う
(椅子とカラダの距離は、きゅう屈に感じない距離で良いでしょう。)
スクワットにも色々とやり方がありますので、興味がある方は、
YouTubeなどで「スクワット」と入れて検索してみてください。
鍼灸指圧の治療時に提案している運動方法を紹介予定です。
※就寝前に激しい運動をすると、睡眠の妨げになりますので、
寝る前2〜3時間前までには済ませておきましょう。
③ストレッチ
原則は 痛みが気持ちよく感じる程度。
「イタ〜い けど オ〜なんか気持ちいいぞっ‼︎」
くらいの感じでストレッチを繰り返すのがポイント。
「これ以上行かないっ」ところまで曲げたら ゆっくり息を吐く
と良いでしょう。反動は付けないようにしてくださいねっ
※ストレッチの種類は 頭に浮かぶ有名なストレッチ で初めは良いと思います。
伸びて気持ち良い と感じることが先ずは大切です‼︎
下半身の筋肉は大きくて強い筋肉です。手の指先などの小さい筋肉を動かすより、血行促進も効率的。
また下半身の大きな筋肉がおとろてしまうと、
健康寿命を短くすることにもなります。おとろえないよう。
そしてストレッチは筋力を使うと言うよりか、
筋肉を大きく伸び縮みさせることで、血行を促し、
カラダの機能を整える役目があります。
※注意※
持病や関節痛などをはじめ、医師の判断が必要な方は、
医療機関への受診と指示に従ってください。
ストレスコントロールのおススメ
①笑う
こんなことで?とお思いかもしれませんが、ストレス値が下がります。
好きなお笑い番組などを見て大笑いするのも良いでしょう。
※何も楽しいことがなくても、ただ笑う だけでも効果はあるようですので、
公共も場所を避けて試してみてくださW]
②深呼吸
息を吐く時の副交感神経を有効活用します。
4カウントで息を吸う→8カウント息を吐く
※苦しいと感じては ダメ です。
ゆっくりと吸った息の 倍のカウントで息を吐く
のがコツです。
③入浴
良質の睡眠はコンディションを整えます。
寝入りがよくなることで睡眠の質が上がりますので、
試してみてください。コツとしては
・少しぬるめ の湯温(熱い湯温は神経を興奮傾向にするのでNG) ・就寝の90分ぐらい前までには入浴を済ませておく ・寝るときは 靴下 などは 履かずに ※睡眠時間は6〜8時間と覚えておくと良い。
【指圧や鍼(はり)もおススメです‼︎】
我々の治療目的には「○○のコリを解消させる」だけではありません。
肩こりを例にとって解説しますと、
肩コリ=筋肉に痛み
この原因は
精神的・肉体的の どちらも または どちらか が影響した症状
これは 筋肉が緊張している状況 なのですが、
この状態が強ければ強いほど血行が悪く、神経がたかぶっている状態となります。
次に関連し影響を及ぼしてくる代表的な例は
「睡眠を妨げる理由」になります。
すると 疲労の回復も妨げられる ことになってしまいます。
疲労が抜けていいないカラダは、疲労は貯まりやすくなり、
これのサイクルを続いていくことで、
疲労は蓄積され、更なる症状や免疫抵抗力の低下などへの機能低下と繋がる可能性が増していく
と言う仕組みです。
ざっくり言えば 心も体も関係・影響しあっていて、
施術を行うことで、カラダの機能を戻す と言う行為。
正確に言うと 施術の結果として自律神経の調整にもなる のです。
<参考>
施 術
↓
血 行 が良くなる
・筋肉の緊張が解れる・・・痛みや不快な強張り感がなくなる
・代謝が良くなる・・・疲労回復を含め、カラダの機能低下を防ぐ
・神経の興奮も落ち着く傾向となる
↓
本来の良い睡眠の質へと戻る
↓
疲 労 が抜ける
・肉体疲労
・精神的な疲労
↓
影 響 を受けにくなる
ちょっとした肉体的・精神的な負荷でも、
疲れが貯まっているとカラダには悪影響へ転じ易い傾向となります。
なので、体調管理と疲労のケア、気分転換やリラックスなどと同様に、
プロによるの施術受けることも、強い味方 となるわけです。
※「疲れているのに眠れな〜い‼︎」
と言うときは神経がたかぶってて、
睡眠モードに切り替われない状態。
良い睡眠を取るために 鍼・指圧・マッサージをお受けいただくのも、
非常に大切な理由のひとつになります。
ちなみに 首や肩・背中などのコリが解れることでl、
「枕とのフィット感」に対する不満やストレスが減ることも多いので、
快適な睡眠へ繋がることが大いに期待できます。
【悪化させないために】
社会生活に影響を与えてしまう可能性もあるこの5月病。
気分転換と健康管理では補いきれないこともあります。
そんな時はやはり専門家に頼るべきです。
その専門家とは 心療内科 です。
女性特有の症状に影響がある場合は 婦人科へ受診
でも良いとは思いますが、気になる症状が続く場合などは、
医療機関にてご相談いただくのがベスト。
また会社へお勤めの方で 産業医 への相談が可能な場合は、
そうした制度を活用されるのもひとつの方法となります。
予防やコントロールも大事ですが、
悪化させない
と言うことも非常に大切です。
本記事をその為の参考していただければと思います。
【五月病のまとめ】
◆ストレッチ・ウォーキング ◆ マッサージ ◆ 気分転換 ◆ストレスコントロール 満足感のある睡眠を取れていること が非常に大切な要素です。